ネパール人の帰化

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帰化する際に提出する書類は膨大な書類となり、使用期限も定められている書類も複数あることから、帰化するにあたっては効率よく進めていくことが必要になります。
特に、ネパール人が帰化する際に必要な本国書類は、収集に時間がかかるので、帰化の申請時期がおおよそ分かり次第、早めに準備されることをお勧めします。

では、具体的にどのような書類が必要になるでしょうか。

1 作成が必要な書類

ネパール人が帰化するにあたって、作成が必要になる書類は以下の書類です。
赤字の書類は当事務所で作成可能です。宣誓書は、法務局で申請を受け付けてくれる際に、署名すればよいので、申請の際に持参する必要はありません。
「在勤および給与証明書」は勤務先で記入してもらう必要があるので、発行されるまでの時間を加味して準備することが必要です。

これらの書類で作成が大変なものの一つとして、「履歴書」を挙げる方が多いです。この書類は、就職活動などに提出する履歴書とは異なり、過去の住所地も記載する必要があります。

したがって、引越しが多い方は、履歴書の記入に苦労することでしょう。特に、長く日本にいる方は、過去にどこに住んでいて、その当時の住所はどこだったかを正確に覚えていないことが多いです。

そのようなときは、過去の在留カードで確認する他、出入国在留管理庁から「外国人出入国記録の写し」を取得し、参考にするとよいでしょう。
ただし、この書類の取得には時間がかかるので、早めの請求が必要になります。

  1. 帰化許可申請書(5cm×5cmの写真2枚貼付)
  2. 親族概要書
  3. 帰化の動機書(申請者本人が自筆で日本語記入)
  4. 履歴書(その1,その2)
  5. 宣誓書(受付時にその場で申請人が署名します)
  6. 生計概要書(その1,その2)
  7. 在勤および給与証明書(勤務先で発行)
  8. 事業概要書(事業をしている方)
  9. 居宅・勤務先付近の略図
  10. 申述書

2 収集が必要な書類

作成する書類とは別に、以下の書類を日本の役所や本国等から取り寄せます。本国に帰ることができない場合は、親戚に取得してもらい、 お願いしてもらうなどして取得します。

  1. 国籍・身分関係の証明書
     ・国籍証明書 ☜ネパール大使館で取得できます
     ・出生証明書 ☜本人、兄弟姉妹のもの
     ・死亡証明書 ☜父母が死亡している場合
     ・結婚証明書 
     ・離婚証明書 ☜父母または本人が離婚している場合
     ・パスポートの写し
     ・出生届出書、死亡届出書、婚姻届出書、離婚届出書(日本の戸籍届の記載事項証明書)
     ・日本人配偶者の戸籍謄本 ☜日本人と結婚した場合
     ・養子縁組・認知届・親権を証する書面・判決書など
  2. 住民票
  3. 会社の登記事項証明書(法人経営している場合)
  4. 許認可証明書・免許証等
  5. 納税関係書類
    (給与所得者の場合)
     ①源泉徴収票
     ②都道府県・市区町村民税の納税・課税証明書
     ③確定申告書控えの写し(決算報告書含む)
     ④所得税納税証明書(その1、その2)

    (個人事業経営者)
     ①確定申告書控えの写し(決算報告書含む)
     ②所得税納税証明書(その1、その2)
     ③個人事業税納税証明書
     ④消費税納税証明書
     ⑤都道府県・市区町村民税の課税・納税証明書
     ⑥源泉徴収納付書及び領収書の写し

    (法人の場合)
     ①法人税確定申告書控えの写し(決算報告書含む)
     ②法人事業税納税証明書
     ③消費税納税証明書
     ④法人都道府県・市区町村民税の納税証明書
     ⑤法人税の納税証明書(その1、その2)
     ⑥源泉徴収簿の写し(申請者に関する部分)
     ⑦徴収金納付書及び領収書の写し
  6. 運転経歴証明書(過去5年分)※免許証を返納された方は運転免許経歴証明書
  7. その他
     ・写真(家族のスナップ写真)
     ・最終卒業証明書または卒業証書の写し
     ・在学証明書
     ・技能及び資格証明書
     ・自動車運転免許証
     ・土地建物の登記事項証明書
     ・賃貸借契約書の写し
     ・預金通帳の写し
     ・閉鎖外国人登録原票
     ・出入国記録        など

3 まとめ

上記の書類は、一般的に必要な書類なので、個々人によって提出する書類は異なってきます。また、取得に時間のかかる書類もあるため、帰化をしようと思ったら、先に帰化の専門家に相談するなどしておくことをお勧めします。
書類が不足していると何度も仕事を休むなどして法務局に行くこととなる他、印象も悪くなる恐れもあります。
こうしたことがないように、しっかりと準備をしましょう。

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